2023年09月26日更新
le 25 septembre 2023
自分で書いていて思うのですが、久しぶりのフランス、、と言っても4年前に行っている訳なのである意味「また行くの〜?」ってなるかもしれませんね。
とは言え私に取ってはいつも挑戦でいつも違っていて何故かまた行きたくなる場所なのです。人によっては色々な国を見たいよね、と言うことで毎年違う国に行く、など色々海外旅行の楽しみ方はあると思うのですが、私はフランスと言うのがどう言うわけか人生のテーマみたいになっていて「高級ブティック巡り」も大好きですが、どちらかと言うと自分の考え方、生き方の再確認に行く、みたいな感じなのですね。多分。
そう言う意味では今回はかなりその「確認」をして来たと言える旅でした。
パリで一泊した後訪ねた場所はブルゴーニュです。
ブルゴーニュと言えばワイン好きな方ならピン!と来る場所、そう、ロマネコンティの畑がある有名なワインの産地です。
ワイン好き旅人あるあるでまあ、こんな写真をもれなく撮ったりする訳ね。(ロマネコンティの畑にある十字架にて記念撮影)
後日別の地方に住むフランス語の先生の家族に「ロマネコンティの畑見て来た!」とほぼ自慢げに話したところ「それ何?」と。これ意外とフランスあるあるかと私は思っています。日本ほど「有名もの」に興味なくて地元もので事足りている感じがあるのでしょうか。以前も別のフランス人にモンドールと言うチーズを持って行ったら「これはどこの国のチーズ?」って聞かれた事がありました。ある意味日本ほど人の事を気にしない感のあるフランスです。
さて本題、ブルゴーニュ。
こちらにはチーズやワインの学校でご一緒した友人が住んでいらしてそのお仲間と一緒に泊まりに行きました。
移動はパリからTGV。電車自体はとても快適で席も広くゆったりと。さすがヨーロッパ。しかしながら、問題は荷物。海外旅行のため、行きから既に荷物多い。重い。そしてネットでサクッと席を予約したのでどれも皆2階席。この重い荷物を持って狭い階段で2階の荷物置き場まで、、、それはそれは大変でした。(次回からはもう少し賢くなります)
駅に着くと友人のリカさんが待っていてくれました。SNSでお互いの情報はリアルタイムで把握しているので久しぶりの感じがしないようでいて、逆にリアルに会えると「わーここまで来れたんだ!」と感激もしたり、暑い暑いフランスで喜び合いました。
※マルシェでリカさんにアリコベール買ってもらう写真
こちらは次の日に連れて行っていただいた地元の朝市。いわゆる「マルシェ」です。フランスはたとえパリでもこういったマルシェが週に何度かたち、そこで新鮮は野菜などを買えます。もちろんチーズもね。そしてパンも毎朝パン屋さんに焼きたてのを買いに。そしてその間に教会の鐘が鳴る、、まるで映画のシーンの中にいるみたいです。日本の田舎でも、そう例えば八ヶ岳でももしかしたらこういった時間の使い方出来るのかも、と思いつつも「日本とやっぱり何かが違う」と思うのでした。
こちらはその日の行程途中で寄ったスーパーのチーズコーナー。実はこの途中ブルゴーニュの広大な葡萄畑をずっと街道沿いに眺めているのですが、今後葡萄畑の写真はたくさん載せる予定なので、今はその他の写真を。
このスーパーは2015年にも来ました。ちょうどチーズプロフェッショナルの資格試験の勉強中。二次試験本番まで後わずか、の時でしたが「ブルゴーニュを歩こう」と言うワインスクールの先生の企画に参加し、この街に来ました。ワインの街道はそれはそれは興味深く、後々また先生にも感謝することになるのですが、その街のスーパーのチーズコーナーには驚きました。品数も種類も豊富。北欧のものまであり、教科書の写真でしか分からなかったものが目の前にありとても感動しました。
今回もそのスーパーに立ち寄りましたが、やはり豊富さは変わらずでした。
葡萄畑はこんな風にずっとずっと広がり、広大は風景を作っています。収穫の時期は前は9月の中頃、もっと昔は10月近かったと言いますが、今はどんどん早まっています。そう、もちろん地球温暖化の影響で早く熟してしまうからです。とは言え、自然と対応&対話しながらワインを作っていく、と言う姿勢は変わらずなので私たちは幸運にも収穫スタートの時期にブルゴーニュを訪れる事が出来ました。街も畑もどことなく賑わっていました。
ブルゴーニュ地方の南の方にあるコート・シャロネーズ地区にリュリー(Ruly)と言う村があるのですが、ここはブルゴーニュ地方のスパークリングワイン、「クレマン・ド・ブルゴーニュ」発祥の場所です。立ち寄ったときに何気なく見上げた壁に【1830年ここでドンペリニョンメソッドのスパークリングワインが生まれました】と言う感じの内容の看板が貼ってありました。Yuri’s cooking studioのワイン会で時々Rulyのワインを飲むことがありますが、その度に講師の永田さんが「ブルゴーニュのスパークリングワインの発祥の場所でもあるんですよ」と仰っていたのをふと思い出しました。
なんだかいいなあーこう言う風に一つ一つやってきた事、習って来たことを現地でも確認出来るって。
さて次はブルゴーニュのパート2シャブリ地区のお話になります。
その前に今日は最後にアリコベールのちょこっと話
アリコベール(haricots verts) インゲン豆のことです。緑の豆ね。これが日本とフランス私には違うものに思える。日本だとシャキシャキって感じですよね。むしろあんまりクタクタに茹でないでしょ。お弁当の横に置いたり、まあファミレスのハンバーグなんかの付け合わせでお目にかかりますよね。フランスのはもう少し細くて柔らかい。それをサッと茹でてドレッシングかなんかで軽く和えるだけでもう大満足の美味しさになるのです。塩、酢、オイルだけでも良いかも。いくらでもいただけます。
今回は朝のマルシェに行った時からずっとリカさんに「アリコベール!アリコベール!」とおねだりして買ってもらいました。
以前日本のフランス人のお宅でお仕事をしていた時賄いを作るタイミングで何度もこのサヤインゲンはクタクタになるまで茹でてね(ブロッコリーもです)と言われて「オーナーは歯が悪いんだきっと」なんて思っていましたが、フランスに来て納得。日本のシャキシャキの意味が良く分からないと言う気持ちに「はい、一票」なのでした。
皆さんもフランスに行ったら試してみてね。
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